« AXE BeachHouse with MTV(QuickSilver)@由比ヶ浜ビーチ | トップページ | 材木座~由比ガ浜ビーチ »

2007年7月30日 (月)

光明寺の庭

光明寺(こうみょうじ)は材木座ビーチに近い住宅地にある。1243年(寛元元年)、第四代執権北条経時が然阿良忠の開山で創建されたと伝わる浄土宗関東総本山。また、かつてはたくさんの学僧が集まる学問の寺でもあった。1946年(昭和21年)には哲学者の三枝博音を学長とし、自主大学「鎌倉アカデミア(鎌倉大学校)」を開校したが、4年後に廃校。映画監督の鈴木清順、作曲家のいずみたくなどを排出したって。へー!

070728komyoji_1

平らに開けた地に総門が構え、総門をくぐると三門(山門)が堂々と立ちはだかる。総門は1495年(明応4年)建立、1624

~28年(寛永年間)再興で、鎌倉市指定文化財。三門に近付くと、2階に人がいるのが見えた。1847年(弘化4年)建立。見上げれば、細かい装飾が施されている。2階の中央に掲げてある「天照山」の額は1436年(永享8年)、後花園天皇より賜った額だそう。2階に上がるには事前に申し込みが必要だ(有料)。
三門をくぐると、正面に大殿(本堂)が貫禄を見せる。ちょうど献灯会の準備がほぼ整えられていた。参道の右側に総ケヤキ瓦葺きの鐘楼堂と繁栄稲荷神社が建ち、左側には開山堂が建つ。
大殿は1698年(元禄11年)建立。本尊阿弥陀三尊などの諸仏を祭る国指定重要文化財。070728komyoji_2

070728komyojihasuikegif070728komyojikairoサンダルを脱いで大殿に入ると、薄暗い堂内の格子窓から柔らかな外の光が射し、何となくありがたい雰囲気。外に出ると、大殿の回りを一周ぐるりと回廊がめぐっている。驚いた事にアジサイが少しだけまだ咲いていた。大殿の右側には渡り廊下のような回廊が開山堂へ続き、そこから蓮池の庭園「記主園」が見渡せる。ハスは見頃ではなかったとはいえ、山を借景に広がる池の庭と回廊の風情あるたたずまいに心安らぐ。
大殿の裏に回ると、回廊のすぐ横に断崖絶壁が迫る。そのまま進み、大殿の左に回ると、そこには枯山水の庭園「三尊五祖の石庭」があった。回廊にはベンチがあり、参拝客が座って庭を眺めていた。庭を包む外気と自然光をトリミングした名画のような庭…自分が庭に入って楽しむ庭だけではなく眺めるための庭もあるんだ。砂利に刻まれた070728komyojisekitei 筋は流れるように石を囲み石をつなぐ。回廊のてすりに庭の説明を記した看板があった。三尊とは阿弥陀仏と観音・勢至両菩薩(極楽浄土の仏様)を表し、五祖は釈尊(インド)・善導(中国)・法然・鎮西・記主(光明寺開山)の5人の高僧を示し、これら三尊五祖を石で表現しているらしい。眺めるためだけの庭じゃない。哲学と思想の小宇宙だ!
大殿を囲む回廊も石を囲み石を結ぶ流線も円環となってジャイロスコープのように回転しながら、哲学し、思想し、アートし、独自の宇宙を築いている。
光明寺は拝観料もなく、材木座の空気に合った開放感がある。大殿にも自由に入れ、美しい庭園もタダで見られる。本来、寺の在り方はこういうものじゃないかと思った。かつて学僧が集まり、自主大学があり、多くの人が学び、語り、悟った場所は、今でも多くを語り、多くを問う。人も動物も虫もそれぞれがどこかに回転軸を持ち、バランスを取りながら支え合ってている。だから世の中うまく回っている。
光明寺●住所●材木座6-17-19070728komyojisekitei_1

|

« AXE BeachHouse with MTV(QuickSilver)@由比ヶ浜ビーチ | トップページ | 材木座~由比ガ浜ビーチ »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/24508/7334328

この記事へのトラックバック一覧です: 光明寺の庭:

« AXE BeachHouse with MTV(QuickSilver)@由比ヶ浜ビーチ | トップページ | 材木座~由比ガ浜ビーチ »